ルドルフとマリーが出会う

マリーと出会う前は、ミッツィ・カスパルがお気に入り・・。

『マイヤーリング』で皇太子ルドルフを演じたのはメル・ファーラーですが、メル・ファーラーもかなり女性関係はお盛んな男性でしたが実在の皇太子ルドルフもかなりのものです。貴族専門の高級娼婦や女優達とも関係を沢山持っていました。そして映画の中でルドルフと男爵の娘マリーと恋に落ちますが、実際にルドルフはひとりの女性つまりマリーと出会います。

自殺か暗殺かそれとも情死

ステファニーと結婚しても、女性遊びは相変わらずお盛んなルドルフ皇太子ですが、高級娼婦の館に入り浸ることもしばしばです。そして高級娼婦の中でもお気に入りの娼婦がいて、その女性はミッツィ・カスパルです。自由主義は父親に理解してもらえることもなく、現実逃避を求めて女性とモルヒネに溺れる日々・・。お気に入りのミッツィ・カスパルにはなんでも累計3億円!も貢いだともいわれています。

マリーと出会う

ルドルフ皇太子がマリーと出会ったのは、映画のような酔っぱらいに絡まれて・・・というストーリーではありません。マリーを紹介したのは、映画の中でルドルフの理解者として登場するラリッシュ伯爵夫人です。ラリッシュ伯爵夫人はエリザベートと従姉ということもあって、ステファニーなんて不細工な奥さんで可愛そうなルドルフ。ステキな若い子を紹介してあげるわ~っという感じでマリーを紹介したのかもしれません。

マリー・ヴェッツェラは外交官のフォン・ヴェッツェラ男爵の娘として生まれています。1888年4月12日にマリーとルドルフは競馬場で出会いました。マリーは小柄でとても美しい娘そして若いということもあって、すっかりルドルフはマリーを気に入ります。そしてマリーとルドルフとの連絡をとる手段として活躍するのが、映画と同じくラリッシュ伯爵夫人です。

すっかりルドルフは映画同様にマリーに惹かれていき、ローマ教皇レオ13世に宛ててステファニーとの離婚を求める書簡まで送りました。ローマ教皇レオ13世からの返事は「不許可」です。そしてこの回答をルドルフ宛にしたのではなく、ローマに駐在している外交官を通じてルドルフの父フランツ・ヨーゼフ1世に返書されたので、ルドルフとマリーとのロマンスすべてが父にばれてしまいました。もちろんフランツ・ヨーゼフ1世は烈火のごとく怒り、ルドルフとマリーとの交際について激しい口論になりました。

父との確執

マリーとの交際でも父親フランツ・ヨーゼフ1世に激しく叱責されましたが、政治面でも父親とルドフルは激しく対立しました。ドイツ帝国宰相のビスマルクに対して、ルドフルは不信感を抱いていました。そして父の統治するオーストリア=ハンガリー帝国は、ドイツ頼みの政策だったのでルドルフは嫌っていました。

ルドルフはドイツ帝国ではなく、オーストリア=ハンガリー帝国はロシアやフランスと同盟してはどうだろうか?!と構想していたので、秘密でロシアへ行ったりフランスに積極的に接近したりしていましたが、秘密裡にロシアへ行ったことなどが新聞で暴露されてしまいました。

もちろん「おまえはなんてことをしてくれたんだ!!!!!」とルドルフを呼びつけて父親のフランツ・ヨーゼフ1世は烈火のごとく怒りました。そして翌朝父親からルドルフ宛に届いた書簡には「今夜のドイツ大使館のパーティの際、プロイセン軍の第一礼装を着用して出席するように」と指示されていました。父のオーストリア=ハンガリー帝国の皇帝という立場にある父は、新聞に暴かれたルドルフの親フランスそして親ロシア。そしてルドルフの反ドイツ疑惑を払拭するために必死だったのです。

そしてルドルフは父親の指示通りにプロイセン軍の礼装を身に着けますが、プロイセン軍の礼装に着替えた時に「この軍服は、僕には耐えられないほど重い・・」とこぼしています。そしてプロイセン軍の礼装を着用した日の午後に、はウィーン郊外にあるプラーターの狩猟地に赴きます。そして従姉のラリッシュ伯爵夫人に「明日、マリー・ヴェッツェラをここに連れてきてほしい。今僕が頼れるのは彼女だけだ」と語りました。

なんでもルドルフ最後の夜になった1889年1月28日月曜日ですが、ルドルフは一番のお気に入りのミッツィ・カスパルを訪ねています。そしてルドルフは夜中の3時まで、ミッツィの元にいてシャンパンを何杯も飲んで、管理人にはこのことの口止め料としてお金を払っています。そしてミッツィの元から別れる時に、ミッツィの額に十字を切ってから、あの場所『マイヤーリンク』へと行きました。