オードリー・ヘップバーン主演の未公開映画が遂に公開!

永遠の妖精!オードリー・ヘップバーン

オードリー・ヘップバーンといえば【永遠の妖精】です。そんなに映画に詳しくなくても、オードリー・ヘップバーンが出演した映画のタイトルがすらすらと「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」「麗しのサブリナ」など出てきます。1993年に亡くなっているのでもう20年も経っていますが、それでも今でもファッション誌などでもオードリー・ヘップバーンの姿を目にすることが多くあります。

世界中の人たちから今でも愛されているオードリー・ヘップバーンが主演した映画の中で、唯一未公開作品だった映画があります。元々は1957年2月にアメリカNBCで全米生放送で放送された作品ですが、1957年の録画技術で保存されていたモノクロ映像復元した作品が、2014年1月4日についに日本で劇場公開されました。たった1度だけテレビで放送された作品が、現在の技術で見事によみがえりました。そしてこの作品は、オードリー・ヘップバーンと夫婦だったメル・ファーラーと共演した時の作品というだけに、まさにこれは奇跡のロードショーといっても良いのではないでしょうか?!

マイヤーリング

映画のタイトルは『マイヤーリング』です。この映画のタイトル『マイヤーリング』には実際に起きた心中事件が題材にクロード・アネが小説にした1930年の小説「うたかたの恋」が原作になっています。実際に起きた心中事件は1889年オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子のルドルフと、男爵令嬢のマリー・ヴェッツェラの心中事件です。『マイヤーリング』というタイトルは主人公の名前とかではありません。皇太子ルドルフと男爵令嬢マリーが心中するウィーン近郊にある狩猟館のある地名が〔マイヤーリング〕です。

そして皇太子ルドルフを演じるのは、アメリカ人俳優のメル・ファーラーそして男爵令嬢を演じるのはもちろんオードリー・ヘップバーンです。『マイヤーリング』の作品の中で、オードリー・ヘップバーンは映画上映時間の90分の間で11回も衣装を着替えているので、衣装を見ているだけでもとっても優雅な気分になってしまいます。そしてこの頃のヘップバーンは、実生活もとても充実していたこともあって輝かしいばかりの美しさです。

映画のあらすじ:プロローグ

映画の舞台になったのは1880年代の後半です。この当時オーストリア=ハンガリー帝国の統治はルドルフの父親皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が統治していてとても繁栄を誇っていた時代です。そして母親はシシィの愛称で知られているエリーザベトです。ハプスブルク=ロートリンゲン家の世継ぎとして、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世とシシィの愛称で知られている皇后のエリザベートの間に皇太子のルドルフは誕生しました。

もちろんルドルフはお世継ぎとして、周囲から注目を集めるだけではなく期待も一身に受けています。世継ぎとして期待を集めていながらも、皇太子のルドルフはオーストリア=ハンガリー帝国という王室の執務に関心がありません。父親のフランツ・ヨーゼフ1世の統治しているオーストリア=ハンガリー帝国を打倒を扇動している反乱分子たちと交わっているほどです。

皇太子ルドルフは1881年に結婚をしていますが、結婚相手はベルギーのレオポルド2世と王妃マリー・アンリエットの次女の娘ステファニーです。婚約が発表されたのは1880年ですが、ステファニーが幼すぎることを理由に17歳になる直前の1881年5月10日に結婚しました。もちろんこの結婚は政略結婚です。ルドルフとステファニーと夫婦関係も新婚期間が終われば冷めたものになっていて、夫婦関係もよくないどころか、完全に冷え切った状態です。2人の間には1883年にエリザベート=マリという娘が誕生しているだけです。

皇太子のルドルフは、結婚する前からかなり女性関係が盛んでした。それは結婚しても全然変わることはなく、女優や貴族専門の高級娼婦たちを相手に遊び歩いています。その中でも一番のお気に入りの娼婦はミッツィ・カスパルです。毎日のようにルドルフはお酒を飲み、ウィーン庶民の娯楽の場所ホイリゲに行ってお酒を飲み、口笛で気持ちよく演奏しては女性と遊ぶ生活を送ることで、ルドルフは自分の満たされない思いを忘れるかのように過ごしていました。

映画のあらすじ:ルドルフとマリーが出会う

ルドルフ皇太子は30歳です。ある日のこと友人とプラーター公園で昼下がりの中のんびり過ごしていますが、自分の立場が皇太子ということで、女性達は寄ってくるんだ。女性がすきなのは男性の身分とか地位ばっかりだ。この世の中に純粋無垢な女性などいるはずがない。と嘆いています。

そんな時、ひとりの若い女性が酔っぱらいに絡まれているのを目にしました。その女性はとても大人になるちょっと前の清潔感のあり、清々しく美しい女性だったのでルドルフは、とっさに絡まれている女性を助けました。酔っぱらいから助けたあとに、その女性をみると実に清楚な美しさに思わずルドルフは息を呑みました。その女性は男爵令嬢のマリー・ヴェッツェラでまだ17歳という乙女です。

ルドルフとマリーの2人は、その日の午後にお互いの身分を打ち明けることなく、会話を楽しみます。お喋りはとても楽しく、とても楽しい午後のひと時となりました。 そしてそのまま2人は分かれますが、後日再会することになります。

偶然にも王立オペラ劇場で再会することになりました。離れたボックス席同士の遠く向かい側で、それぞれが観劇していますが、その時に公園の時の方だ。とお互い認識してルドルフとマリーは再会することになりました。

映画の中で唯一ひとりだけ、皇太子ルドルフの味方となる女性がいますが、その女性も実在の人物です。その女性はルドルフの従姉のラリッシュ伯爵夫人です。ラリッシュ伯爵夫人は、ルドルフの母で皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の妻エリザベートの一番上の兄ルートヴィッヒと女優の間で生まれた娘です。長男でもあるルートヴィッヒは女優と結婚するために、女優とは身分が違うということからバイエルン公爵家の家督相続権を放棄して家督相続権を弟に譲渡して男爵という身分になり結婚しました。女優との間に生まれた娘はラリッシュ伯爵夫人ですが自由人気質の皇后エリザベートと仲も良く、ラリッシュ伯爵夫人が皇太子ルドルフと男爵令嬢のマリーと仲立ちをしたそうです。

17歳の乙女マリー・ヴェッツェラの父親は、アルヴィン・ヴェッツェラ男爵で、母親はヘレナ・ヴェッツェラ男爵夫人です。男爵の娘という身分と、相手が皇太子では身分の差が違いすぎます。ましてや皇太子ルドルフにはベルギー王室から輿入れしてきたステファニー皇太子妃という妻もいて、2人の間には娘もいるという妻子持ちでもあります。

ルドルフとマリーはお互いの立場や身分を知らずに、瞬く間に恋に落ちてしまいます。そして恋に落ちてから間もなく、マリーはルドルフが単なる男性ではなく皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の長男で皇太子という身分を知りとても驚きますが、それでもマリーのルドルフへの恋心は変わることはありません。

ルドルフが皇太子の立場にあることを知っても、ルドルフとマリーは一目を忍んで密会することを続けていますが、ある日のことです。皇帝フランス・ヨーゼフ1世の従兄で宰相の立場にあるエドゥアルト・ターフェの部下に皇太子ルドルフは偵察されていました。そしてもちろん皇太子ルドルフが男爵の娘マリーと密会していることが偵察でわかり、その報告が父親の皇帝フランス・ヨーゼフ1世にもいき遂に皇帝にも男爵の娘マリーと密会をしていることがばれてしまいました!

母親のエリザベート皇后は、もともとルドルフの妻でベルギー王室からお嫁にきたステファニーを毛嫌いしていたこともあり、エリザベート皇后自身も自由人気質ということもあって息子ルドルフが真実の愛を見つけたことを知り息子の幸せな様子を見て、心の中では大変嬉しく思っています。

それでも、やはり皇太子ルドルフは皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の世継ぎでオーストリア=ハンガリー帝国の次の皇帝になるという立場にあります。オーストリア=ハンガリー帝国の宗教はカトリックで離婚など許されるはずもなく、世継ぎとしての立場そして妻と子どもがいるという皇太子ルドルフのマリーとの不倫を許すわけにはいきません。

当然ながらルドルフとマリーを引き離すために、マリーは自宅から叔父の家へ送られることになりルドルフとマリーは引き離されることになりました。

約1~2ヶ月の間に渡りルドルフとマリーは引き離された後に、再会しますが離れていたからといってお互いの気持ちはまったく変わらることはなく、ルドルフとマリーのふたりの恋は燃え上がっています。

あらすじ:一緒になりたいふたり

マリーにルドルフは結婚指輪をプレゼントします。結婚指輪には[United by love until death.]と刻まれています。つまり「死ぬまで愛で結ばれる」という言葉が刻み込まれている指輪をマリーに送ることで、ルドルフとマリーはお互いの愛を確認し合い、もう二度と離れないということを誓い合いキスを交わします。

そしてルドルフは皇太子妃ステファニーとの離婚を求めるために、ローマ法王に離婚願いの申請を行いますがルドルフの申請はローマ法王によって却下されます。そしてそれだけではありません。

皇帝フランツ・ヨーゼフ1世から、マリーと別れなければマリーをカトリック修道院に入れることになる。と最終通告を受けるのでした。いよいよルドルフは追い詰められていき、ルドルフに残された選択はひとつになりました。マリーと別れるか・・それとも・・・。。。

ある舞踏会でルドルフとマリーは幸せそうに踊っています。マリーを抱きしめながらルドルフは「もし、私が遠くへずっと行ってしまったら?!」とマリーに尋ねます。マリーは「どこまでもあなたに付いていきます。」と答えました。この言葉でルドルフの気持ちはハッキリとしました。

あらすじ:ふたりの愛の結末

1889年1月28日、ルドルフとマリーはウィーンから馬車へマイヤーリングへと向かいます。場所はウィーンから南に30kmで、ルドルフ皇太子の持つ別荘「狩猟館」です。この世でふたりが結ばれることが出来ないのであれば、来世で結ばれるしかないという結論を出したのです。

まずルドルフがマリーに手をかけて、マリーの手を握り締めてマリーの後を追いました。こうしてルドルフとマリーのふたりは、遂に一緒になったのです。

実際にルドルフとマリーの遺体が発見されたのは、1月30日水曜日午前6:10のことです。執事がルドルフ皇太子の部屋から2発の銃声を聞いて部屋に駆けつけました。ところが皇太子の部屋は内側から鍵がかけられていたため、執事は斧でドアを破って皇太子の部屋へ入りました。

そして執事が部屋に足を踏み込んだ先には、ベッドの上で血まみれになっているルドルフとマリーの遺体でした。そして傍らには、拳銃が落ちていました。この『マイヤーリング』での出来事は、最初は心臓発作として報道されましたが、次第にルドルフとマリーの情死としてヨーロッパ中に伝わることになりいろいろな憶測を呼び、心中ではなく暗殺ではないのか。という説もあります。

永遠の妖精 オードリー♪